OutSystemsの資格を取得するためには?(vol.6)

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OutSystems(アウトシステムズ)は、豊富な標準部品を利用することで超高速開発を実現できるローコード開発プラットフォームとして知られています。OutSystemsの知識・スキルを身に着けるために、資格取得という一つの目標を持つことは、非常に重要なことです。

本ブログでは、OutSystemsの資格にはどのようなものがあるのか、資格を取得するためにはどのような準備、勉強行えばよいのかを解説します

OutSystemsの資格とは?

OutSystemsの資格とは、OutSystemsの実装技術、周辺知識を保持したOutSystems技術者、有識者としてのスキルを証明する資格です。資格は、2022年6月現在で12種類存在し、大きく分類して「認定資格」と「専門資格」の二つの資格タイプに分けられます。

それぞれの資格を受験をするための「業務経験」のような受験条件はありません。
ただし、受験条件としては「業務経験」は含まれておりませんが、Tech LeadやArchitecture SpecialistのようなAdvanced Levelの資格に関して、現実的には半年以上の実践経験がないと合格することは難しいかと思います。
また、Professional/Expertレベル、Specialistレベルの資格では、それに紐づくAssociateレベルの資格を既に取得していることが受験条件となります。それぞれの資格に応じて学習領域も異なるため、基本資格に当たるAssociateレベルの資格を取得後に、自身が学習したい分野のProfessional/Expertレベル、Specialistレベルの資格へのチャレンジをお勧めします。
なお、各資格の学習領域等の詳細情報は、OutSystems Community内の認定資格ページ( https://www.outsystems.com/certifications/academy-certifications/ )をご確認ください。

OutSystemsの資格を取得するための準備とは?

OutSystemsの資格を取得するための流れは基本的に以下の通りです。

  1. 各試験の概要や出題範囲を確認し、受験資格を決定のうえ、受験申込を行う
  2. 該当資格の試験の詳細に関するドキュメント(試験方法や試験範囲など)を確認する
  3. 該当試験の試験範囲の学習を行う
  4. 該当試験を受験する

それぞれに関して、以下で詳細に説明します。

  1. 各試験の概要や出題範囲を確認し、受験資格を決定のうえ、受験申込を行う
    まず、初めて資格受験の申し込み場合は、Associateレベルの申し込みをする必要があります。Associateレベルの資格には、Associate Reactive DeveloperとAssociate Traditional Web Developer (2022年6月現在では、OutSystems 11)の2種類があります。それぞれの資格の概要に関しては、OutSystems Community内の認定資格ページ( https://www.outsystems.com/certifications/academy-certifications/ )内の各資格説明を確認してください。なお、それぞれの資格の上位資格に当たるProfessional/Expertレベル、Specialistレベルの資格は異なるため、目的に合った資格受験の申し込みをする必要があります。

    受験する資格が決まったら各資格の申し込みを行います。資格受験の申し込み方法はいくつかあるものの、今回はOutSystems Community内の認定資格ページからの申し込み方法を説明します。
    OutSystemsの受験申込方法はいたって簡単であり、OutSystems Community内の認定資格ページにアクセス後、該当資格の内容を確認し、[スケジュール]ボタンを押下します。

    ボタン押下の後、受験会場の選択(オンライン or 認定試験センター)、受験言語の選択と進みます。その後も、案内に従い各種必要情報を入力し、まずは受験日を確定してください。
    なお、Associateレベルの資格では、共通する出題範囲が含まれる(一部内容は各資格に特化している)ため、どちらかの資格取得後に、極力早くもう一方の資格を取得することをお勧めします。

  2. 該当資格の試験の詳細に関するドキュメント(試験方法や試験範囲など)を確認する
    資格に向けて学習を開始するためには、該当資格の試験方法や試験範囲を把握することは必要不可欠です。これらの情報を取得するためには、該当資格内に配置れされている「 試験の詳細↓」 リンクをクリックし、関連資料のダウンロードをします。

    ダウンロードされたフォルダーの中には、以下の二つのPDFファイルが格納されています。このうち、次の図の「~Certification Detail Sheet – JP.pdf」を開くことで、試験方法や試験範囲などの確認が可能です。

  3. 該当試験の試験範囲の学習を行う。
    上記2で取り上げたように、「~Certification Detail Sheet – JP.pdf」には、該当資格の試験範囲が明記されています。また、ダウンロードされたフォルダー内に「~Certification Detail Sheet – JP.pdf」と一緒に格納されている「~Sample Exam – JP.pdf」は、資格試験のサンプル問題(模擬試験問題)です。学習開始前に試験のイメージを掴むために利用し、学習後に力試しのように利用することをお勧めします。
    なお、学習方法の詳細に関しては、次章の「OutSystemsの資格を取得するための勉強方法とは?」で改めて解説します。
  4. 該当試験を受験する。
    1~3の試験準備を進めたならば、残りは受験をするだけです。忘れ物がないように、試験開始時間に間に合うように会場へ向かってください。

OutSystemsの資格を取得するための勉強方法とは?

Associate Reactive Developerを例に、資格を取得するための勉強方法をご紹介します。
勉強方法の流れは基本的には次の通りです。

  1. 試験範囲 Guided Pathオンラインリソースの動画視聴
  2. Guided Pathオンラインリソースの小テスト/演習実施
  3. オンラインヘルプ、テクニカルノートの学習
  4. Sample Examの実施
    *試験により、専門のGuided PathやSample Examがないものもあります。

それぞれに関して、以下で詳細に説明します。

  1. 試験範囲 Guided Pathオンラインリソースの動画視聴
    まずは、動画視聴による基本的な学習に着手します。先ほども登場した「Certification Detail Sheet – JP.pdf」を開き、「試験の準備」の章からGuided Pathオンラインリソースのリンクをクリックします。

    Guided Pathオンラインリソースにアクセスすると、以下のように各セクションに応じてそれぞれ解説動画が準備されています。動画をベースに該当資格の基本知識を身に付けます。

  2. Guided Pathオンラインリソースの小テスト/演習実施
    上記1の動画視聴では各セクション視聴完了後に、小テストと演習が準備されています。各小テストは、該当セクションの理解度を確かめるために非常に有益なものです。なお、テストは一度実施してしまうと改めて0から小テストを実施することはできませんのでご注意ください。
    また、手を動かして内容の理解度を深めることができるように、それぞれのセクションには演習も準備されています。OutSystemsでは無償トライアル版の環境(※)が用意されていますので、その環境を活用して実装を行い、知識の定着を目指すことをお勧めします。
    ※ダウンロードページ( https://itsol.dentsusoken.com/outsystems/download/#p04 )よりダウンロード可能です。

  3. オンラインヘルプ、テクニカルノートの学習
    上記1、2 の学習を進めることで該当資格の基本的な知識は獲得できるのではないかと思います。ただし、より細かい部分を学習するためにはオンラインヘルプ、テクニカルノートの学習も疎かにせずに実施してください。というのも、上記1、2の学習で該当資格の基本的な知識がついてしまうことで、学習に満足してしまう傾向があります。ただ、資格試験には上記1、2の内容よりもより深い理解度が試される印象です。その差を埋めるためにオンラインヘルプ、テクニカルノートの学習をきちんと行うことをお勧めします。
    *各資格の「試験の詳細>Detail Sheet」にて、Guided Path以外の関連オンラインヘルプやDocumentが掲載されています。場合によっては、Detail Sheetから対象テクニカルノートや学習コンテンツを確認のうえ、勉強をスタートするというアプローチも有効かと思います。
    なお、上記1、2の内容とオンラインヘルプ、テクニカルノートの内容が重複している部分も少なからずあります。このことより、適度に読み飛ばしながらも、オンラインヘルプ、テクニカルノートでしか拾えない内容をしっかりとキャッチアップすることが重要です。

  4. Sample Examの実施
    最後に資格試験のサンプル問題(模擬試験問題)を実施します。先述した通り、資格試験のサンプル問題(模擬試験問題)は、ダウンロードされたフォルダー内の「~Sample Exam – JP.pdf」がそれに当たります。

    上記1~3で身に着けた知識の力試しと思って取り組んでください。なお、「~Sample Exam – JP.pdf」は比較的簡単に解けるように作成されている印象です。 これで満点をとれたからと言って慢心せず、試験日まで上記1~3を繰り返すなど、復習に力を注ぐことをお勧めします。

まとめ

本ブログでは、OutSystemsの資格にはどのようなものがあるのか、資格を取得するためにはどのような準備、勉強行えばよいのかを解説して参りました。資格試験でよく言われることですが、OutSystemsの資格受験を考えている方は、まずは申し込みを行い、受験日を確定させ、受験の照準を合わせることをお勧めします。本ブログが、皆さまのOutSystems資格受験の後押しになることを願っています。

本ブログは、2022年7月1日時点の情報をもとに作成しています。
OusSystemsに関する詳しいお問い合わせは、弊社Webサイトからお問い合わせください。
 https://itsol.dentsusoken.com/outsystems/inquiry/