概要
OutSystemsに標準装備されているSAPシステム(BAPI/OData)とのコネクタとリッチなUI/UXテンプレートを活用することで、SAPシステムと連携したユーザビリティの高いアプリケーションを短期間で開発いたします。
よくある課題
- SAP ECCをSAP S/4HANAへ移行しなければならないが、そのままアドオンを移行するのではなく、新たに作り直したい
- SAP S/4HANAのUI/UXについて、エンドユーザーからの評判がよくない
- SAP周辺システムとして次のようなことができる機能を追加開発したいが、手間と時間がかかる
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- 社内組織に合わせたワークフローの作りこみ
- マスタデータなどの一括更新 & 登録ミス削減のための入力チェック
- 個別要件を有するフロント画面(トランザクションデータ登録)の作りこみ
- SAPデータを各部門が利用できる形で閲覧させる参照/レポート機能
- 電帳法(証憑保管)対応
課題解決のポイント
SAPシステム外でSide-by-Side開発を行う場合、SAPシステムとの連携が重要となります。
OutSystemsは標準でBAPIやODataとのコネクタを有しており、SAPシステムとの連携が容易です。
OutSystemsを用いてローコード開発することで全てビジュアル開発で行われ、プログラミングが簡略化されるため、大幅に期間の短縮生産性の向上を実現することが可能です。
また、OutSystemsのUI/UXテンプレートを活用することで、容易に使用感の良い画面をほぼ制約なく構築可能であり、Live Style Guideというテンプレート集により、システム間でのバラつきを防ぐことが可能です。
なお、OutSystemsの超高速開発可能な利点を生かすことで、SAP S/4HANA導入/移行プロジェクトと並行してSAP周辺システム開発を行うことが可能です。
サービスの価値
SAP技術者とSAP周辺システム開発を行う技術者で共通の認識をもってスムーズにSAP周辺開発を推進いたします。
- SAPの仕様確定時期を理解した上で、SAP周辺システム開発の計画を立案できた。
- SAPの標準を理解した上でインタフェース等の調整を行うため、スムーズに仕様決定することができた。また、認識齟齬も発生しづらく、手戻りも抑えられた。
- アドオンを積み重ねてきたことで改修コストが増えていたが、システム構成を見直すことで改修コストを低減できた。
- 今後の開発、改修の生産性だけでなく、既存システムからのスムーズな移行も意識したシステム構成案を作成できた。
SAPアドオン構築サービスの一例
OutSystemsによるSAP周辺システム開発の一例は次の通りです。
開発アプリ(例) | 概要 |
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各種承認ワークフロー | SAPデータを登録・更新する前に、OutSystemsでワークフローを回した後に 承認後データを連携する。SAP側の制約を回避して使いやすいUIを実現。 |
マスタ登録 | 登録項目の絞り込み、テーブル間のバリデーションチェック等を実行する 登録画面を構築し、ユーザビリティおよび習熟のしやすさを向上。 |
各種レポート / チェックリスト | SAP内のデータを取得して、利用部門の要件に合わせて画面表示/Excel化して出力。 |
所要量計算等 | 標準機能では1件ずつしか処理できない処理をExcelを元に一括更新。 |
受注データ管理 | アプリ側で受注データの管理を行い取り込み用CSVを作成することで、 SAPデータの新規登録・修正を容易に行う。 |
事例紹介
SAP内の伝票データの検索画面、更新画面をOutSystemsにて構築した実績です。
SAP側では、参照処理向けにCDS Viewを作成し、ODataとして公開。
更新処理向けにはBAPIを公開。
ポイント
- BAPI・ODataともOutSystemsの標準機能でSAP連携が可能
- SAP導入担当チームの負荷軽減
- 画面開発ではSAP FioriのようなJavaScript記述は基本的に不要
- 一覧表示用DataGridはローコーディングでもフィルタや列表示固定に対応
- 一覧表示部分をテンプレート化し、カラム定義の投入により量産可能