UiPathとは?ライセンスの種類・提供バリエーションをご紹介(vol.20)

2022.04.11

「UiPath」、ユーアイパスという読み方はもう大分浸透したのではないでしょうか。UiPath株式会社が設立されたのは2017年2月。日本においては「働き方改革」などの機運も高まりRPA導入ラッシュが進んだ2018年ごろ「3大RPA」に挙げられていたのが「UiPath」です。
※日本での3大RPA:UiPath、BizRobo、WinActorとグローバル3大RPA:UiPath、Automation Anywhere、BluePrismがあり、どちらにもUiPathは含まれていました。
本記事では、今更ながらUiPathにはどんな種類のライセンスがあるのか、また開発するために何を選べば良いのか?、1年間のSubscription契約せずとも正規ライセンスを使える方法までご紹介いたします。

■UiPathとは?何ができるの?基本ライセンスを解説

UiPath社は、企業の業務プロセスを効率的に自動化するためのソフトウェア・プラットフォームを提供する世界有数のRPAベンダーです。日本法人は2017年2月に設立されました。当時は完全な日本語化が待たれる状況でしたが、2018年秋頃にリリースされたv2018.3で日本語対応され、一気に日本においてのシェアを伸ばしていったのは記憶に新しいところです。第三者機関による評価でも「RPA部門で3年連続○○(トップ)」といった具合です。
(引用:https://www.uipath.com/ja/)
UiPathでは、ユーザーのRPA化するフェーズを発見・開発・管理・実行・協働の5つに分類し、それぞれに必要な機能を製品として提供しています。(購入単位は必要機能の組合せで選択するSuiteライセンス)


引用:https://www.uipath.com/ja/product

基本となるのは、開発して実行する、それらを管理する部分で以下のコンポーネントです。
・実行:Attended Robot、Unattended Robot
・開発:Studio、StudioX
・管理:Orchestrator
まずはこれら基本コンポーネントのご利用から始められるユーザーが大半です。RPAの有効性がご利用企業や組織で評価された後に、更なる自動化対象の「発見」や、RPAだけでは完了できない業務の自動化にヒトのオペレーションを組み込む「協働」に範囲を拡げていく、もしくはAI-OCRの活用やAIモデルの判断を自動化に組み込むといった開発や管理の「深化」など、段階的な導入が多く聞かれるパターンです。

ライセンスは基本的には1年間のSubscription契約。
Attended RobotやStudio/StudioXが使えるAutomation Developer、開発しないが実行だけ行なう方にはStudio/StudioXが含まれないAttended Userです。多くはユーザーに紐づけるNamedユーザーモデルですが、Unattended Robotは自動実行のためのライセンスなのでユーザーに紐づかず、同時実行の必要数だけご契約。2022年3月から販売開始されたFLEXプランでは全てのユーザー/ロボットライセンスにOrchestrator利用権が付与され、どなたでもOrchestratorによる管理が利用可能となりました。
個人の利用や小規模企業なら無料で使えるCommunityEditonというライセンスがあることも特筆すべき点だと思います。
※正規ライセンスと同等の機能を試用出来るトライアルライセンス(60日間無料)もUiPathは提供しています。

■UiPath Studio/StudioXでRPAの第一歩

UiPathの自動化ロボットを開発するコンポーネントは、StudioとStudioXの2種類があります。
非ITメンバーでもロボットを開発しやすいツールに位置づけられるStudioXは、Studioでは変数など理解が必要で難しい…と、これまでRPA開発を敬遠されていたユーザーでも気軽に開発が可能なツールとなっています。もちろん変数や関数などお任せ!の方であればStudioで高度な自動化も迅速に開発することが出来るでしょう。

StudioXの開発画面イメージ

開発環境だけ提供されてもわからない…というユーザーには、UiPathでは日本でも非常に多くの利用者がいるだけあって多種多様なトレーニングコースが用意されています。無料のUiPathアカデミーで学ぶことも出来れば、有料のトレーニングに至っては多くのUiPathパートナーが提供しております。電通総研では、超入門編ではありますが無料のハンズオンセミナーを毎月開催していますので、UiPathってどんなものなんだろう?という方は是非体験してみて下さい。※ハンズオンセミナーはこちら

■UiPathが無料で使えるサポートプログラムがある

UiPathライセンスを利用するには先に書いた通り
・正規ライセンス:基本1年間のSubscription契約
・トライアルライセンス:正規ライセンスと同等のもので60日間ご利用可能
・CommunityEdition:正規ライセンスの最新Verと同等のもの。個人利用や小規模企業は無料でご利用可能
のどれかになりますが、実はもう一つあるんです。企業が提供するサービスにバンドルされている提供されるケースがあります。サービス契約を締結すれば、ライセンス価格としては無料でご利用できる訳ですね!
サービス形態は色々なパターンがあります。
・SaaS型:SaaSサービスの中にRPAが組み込まれていて、サービス内で提供されるUiPathロボットを利用することが出来る
・アプライアンス型:RPA機能を付与したベンダー製システムが端末ごとユーザーに提供され、利用される
・業務委託(BPO)型:顧客企業から受託した業務の効率化に利用される(BPOサービス費の低減に繋がる)
電通総研ではこの中のどれでもない、UiPathライセンスをバンドルしたサポートプログラムをこの4月に提供開始しました。(DX人財育成スタートアッププログラム

このサポートプログラムは6ヶ月間のもので、この間お客様にご利用頂くUiPathライセンス(StudioXが利用できるライセンス)は電通総研から無料で提供されます。正規ライセンスなので、トライアルライセンスでは制限される本番業務でもご利用可能。ご自身で作ったロボットを実業務で使ってみて、更に業務改善・ロボット改善を繰り返すことも出来ます。

多くの企業が取り組んでいるDXですが、DX推進には、

  1. 個人がデジタルを活用できるスキルを身に着けること
  2. デジタルスキルを有する個人の活動に留めず、組織全体でDXを推進する文化を醸成すること

が肝要と考えます。DX推進の入り口としてRPAのスキルを身に着けつつ、推進組織も並行して立上げ、この先のDXを組織全体で取り組まれる企業に是非お届けしたいサポートプログラムです。6ヶ月間のUiPath無料ライセンス共々、本サービスにご興味を持って頂けましたらg-rpa-dxjinzai@group.dentsusoken.comに是非お問合せ下さい!