UiPathアカデミーって難しい などとお感じの方々へのヒント(vol.35)
目次
はじめに
多くの企業でDX(デジタルトランスフォーメーション)が推進され、その中でRPAツールの導入も進んでいるかと思います。このブログの読者の方々もRPAツールに触れられる機会も増えているのではないでしょうか。
しかし、RPAツールが様々な部門で利用が進んでいる企業がまだ一部に留まるのが現実です。また、RPAツールを使いたいと思っても、利用できる環境の問題、使うための知識、技術の問題などハードルがあります。
そこで本記事では日本でも多くの企業が導入しているUiPathを例にとり、利用促進のヒントをお伝えできればと思っております。
UiPathアカデミーが難しいと感じている方へ
このブログをご覧の方々はよくご存知かもしれません。UiPathにはUiPathアカデミーという無料のオンライントレーニングがあります。テキスト、ビデオ、サンプルプログラム、演習と非常に多くのコンテンツが揃っており、無料でここまで豊富なコンテンツが利用できるのはUiPathの素晴らしいポイントの一つです。
これらのコンテンツを利用して学習を進めた方も多いと思いますが、反面、途中でやめてしまった方も多いのではないでしょうか。その理由として、
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ビデオが英語で頭に入ってこない(日本語の字幕は出せるようになりましたが)
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コンテンツのボリュームが多い
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用語が理解できない
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演習がクリアできない
などが挙がるのではないでしょうか。
UiPathだけでなく、Microsoftなども無料の学習コンテンツを提供していますが、この手のコンテンツは、「英語で」「網羅的に」「技術者視点で」作られることが多く、Excelでマクロなどを書かれている方であれば大丈夫でも、リスキリング等で初めてITツールについて学習する方には、非常に高いハードルかと思います。
そのような方々には、「日本人向けで」「ポイントを絞った」「ユーザー視点で」作られた学習コンテンツを活用することをお勧めします。無料だから飛びつくのではなく、しっかりと自分に合った学習コンテンツを探すことが重要です。
トライアルで利用してみたが身につかなかった方へ
UiPathでは60日間無料でStudioやAttended Robotをはじめとするほとんど全てのライセンスを利用することができ、UiPathアカデミーでの学習に利用し、独自のロボットを作成し試用することができます。
多くの方は、自身の業務の合間にUiPathの学習をこなしているかと思います。60日間は長く見えますが、UiPathアカデミーの標準学習時間は以下の設定となっております。
- RPAスターター:3時間半
- RPA市民開発者基礎:約14時間
- RPAデベロッパー基礎:約36時間
ご覧の通り、基礎的なコンテンツだけでも非常にボリュームがあります。また、自分のものにするためには独自にロボットを作成し活用スキルを深耕させる必要があります。それらを自身の業務の合間にこなすには、60日間は短いという方も多くいらっしゃるでしょう。
また、UiPathアカデミーや独自学習ではつまずいた時に、その問題の解決が一人では難しいことが多々あります。Google検索や身近な有識者のアドバイスで解消できれば良いですが、Google検索から的確な回答が見つからず(見つかったとしても難解な書き方で理解が追いつかない)、身近に有識者がおらず、泣く泣く挫折してしまった方もいらっしゃるでしょう。
現実は、60日のトライアル期間でUiPath Studio活用のスキルが身に付いた方は非常に少ないのではないでしょうか。活用スキルを身に付けるには、もう少し長い期間でライセンスを利用でき、有識者のアドバイスを貰える環境を創り出すことが重要です。
実務で試してみたいが1年間のライセンス購入にはためらいがある方へ
先にUiPathでは60日間無料でStudioおよびAttended Robotライセンスを利用することができると書きましたが、実は大きな制約があります。それは実務では利用できないということです。
独自のロボットを作成し試用することはできますが、本番での使用はできません。もし知らずにトライアルライセンスを実務利用されていたら、ライセンス規約違反となりますのでご注意ください。
60日間のトライアル期間が終わり、継続してStudioまたはAttended Robotを利用されたい場合は正式ライセンスが必要となり、ライセンス契約期間は原則1年間です。しかしながら先にも述べました通り、トライアル期間として60日は短いと考えております。実際にIT予算や経費予算を管理されている方からすると、実用性が不確かで、有効に利用されるかどうかわからないライセンスを1年間購入するというのは難しい判断となるのではないでしょうか。
1年という期間ではなくもう少し融通の利く期間で、実務環境でライセンスを利用できると嬉しいのではないでしょうか。
「UiPathスターターシリーズ」の特徴
RPA導入・検討されているお客様からは、”必要なときに必要なだけRPAを利用したい”、”ライセンスだけではうまく使いこなせない”という声も多く聞かれます。電通総研ではこれらのニーズにお応えすべく「DX人財育成スタートアッププログラム」に加え、『UiPathスターターシリーズ』を新たに提供開始しました。『UiPathスターターシリーズ』は、通常のライセンス販売とは異なりUiPathが最短1か月からお得に使える電通総研サポートにUiPath正規ライセンスをバンドルした電通総研独自のサポートパックです。ポイントは、
- 契約期間は必要期間(1ヶ月~)
- リモート寄り添い支援サービス 3時間/月~
- 本番利用可能ライセンスをバンドル +簡単レシピ集のおまけ付
2023年6月現在、UiPathスターターシリーズとして、以下ラインナップをご提供しております。
1)UiPathスターターパック
市民開発を始めたいお客様に、UiPath利用環境(ライセンス)とともに、自走化に必要な技術サポートとプログラムをご提供します。
2)AI-OCRスターターパック
AI-OCRを始めたいお客様向けに、UiPath利用環境(ライセンス)とともに、AI-OCRのPoC(※Proof of Conceptの略:有用性検証)とRPAによる業務効率化をご支援します。
3)AI×RPAスターターパック
AI×RPAを始めたいお客様向けに、UiPath利用環境(ライセンス)とともに、AI×RPAのPoCとRPAによる業務効率化をご支援します。
4)Process Miningスターターパック
Process Miningを始めたいお客様向けに、UiPath利用環境(ライセンス)とともに、ProcessMiningのPoCと業務改善をご支援します。
従来、ライセンスと教育や支援などサポートは別々の契約が必要で、またライセンスは1年単位での契約が基本となっていました。電通総研ではお客様のニーズに合わせて1か月から、ライセンスとサポートをひとまとめにしたサービスを提供することで、皆様のお悩みやジレンマを解消できればと考えております。
なお、UiPathスターターシリーズのラインナップは今後も随時追加していく予定ですので、それはまた別の機会にご紹介させていただきます。
最後に
今回は「UiPathアカデミーって難しい などとお感じの方々へのヒント」と題し、皆様が感じておられるお悩みやジレンマに対し、電通総研からのおススメについて書かせていただきました。
RPAはローコード開発ツールが充実し、デジタル改革ツールの中でも現場との親和性が高く、DXの足掛かりとして最適なツールの一つです。そして効果的に活用するには、お客様が必要なときに必要な分だけ利用できることが重要と考えます。
本記事で紹介しました『UiPathスターターシリーズ』は2025年3月末までの期間限定のご提供サービスです。サービスの概要につきましては、「電通総研 RPA SOLUSTION」キャンペーンページにてご確認いただけますので、是非ご覧ください。