会員サイトの構築は大変なの?必要な機能と方法を解説
序章
会員サイトとは、会員限定のコンテンツやサービスを提供するためのサイトを指します。会員サイトは、企業と顧客との関係を強化し、貴重な顧客データを収集・管理したり、顧客エンゲージメントを高めたりすることでビジネスを成長させていくための重要なツールです。しかし、「会員サイトの構築は大変そう」「どのような機能が必要なのかわからない」「どのような構築方法があって、どの方法が自社にとって最適なのかわからない」といった理由で、導入を躊躇している担当者の方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、会員サイトを構築するのは大変なのか?会員サイトの構築にあたって必要な機能、そして構築方法について解説していきます。
会員サイトの構築は大変?必要な機能を整理してみました
会員サイトの構築難易度は、会員サイトの規模や搭載する機能によって大きく異なります。会員サイトを構築する際には、実際に会員が閲覧する会員サイト本体の構築だけではなく、会員情報管理や問い合わせ管理などの、サイト運営のバックオフィス業務を管理者が遂行するための管理システム(管理画面)も必要になります。
オリジナル性の高いサイトデザインや複雑なバックオフィス業務フローが必要な場合には、開発作業が多く発生し、構築難易度も高くなる傾向があります。
まずは、どのような会員サイトであっても一般的に必要となる機能を、会員向けと管理者向け
に分けてそれぞれ整理してみましょう。
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【一般的に会員サイトに必要な機能】
会員向け
- ログイン・ログアウト機能
会員がサイトを利用する際のログイン・ログアウトの機能が必要になります。ログインに必要な認証機能として、ID・パスワードによる認証機能、ログイン後から一定期間の間は認証情報の入力を省略する自動ログイン機能、ソーシャルメディアのアカウントを利用したソーシャルログイン機能などが考えられます。 - パスワードリカバリ機能
会員がパスワードを忘れてしまった場合に、事前に設定されている秘密の質問へ回答するなどにより、パスワードをセルフリセットできる機能が必要になります。 - 会員登録機能
会員サイトへの会員登録機能が必要になります。名前やメールアドレス、電話番号などの必要項目を入力して会員登録を行います。また、入力されたメールアドレスや電話番号の所有確認(アクティベーション)を実施することも考えられます。 - 会員情報変更機能
会員登録時に入力した情報を、会員自らが変更する機能が必要になります。 - 閲覧制御機能
会員サイト内の誰でもアクセスできるページ、会員のみがアクセスできるページ、ランクなど特定の会員属性を持つ会員のみがアクセスできるページなどにより、アクセス時に閲覧を制御する機能が必要になります。
管理者向け
- ログイン・ログアウト機能
会員と同様に、管理者が管理システムを利用する際のログイン・ログアウト機能が必要になります。セキュリティを考慮し、管理者がログインする場合には、特定のIPアドレスからの接続に制限する、メールやSMSを利用した2段階認証機能を実施する、社内の認証基盤とのシングルサインオンを実施するといった高度な認証機能の導入も考えられます。 - 会員情報管理機能
会員情報の閲覧、検索、一括登録、CSV形式でのエクスポートなど、会員情報を管理する機能が必要になります。また、「いつ」「誰が」会員情報の登録や編集、CSVダウンロードといった操作を行ったかを記録する監査機能が必要になることも考えられます。 - コンテンツ管理機能
会員サイトのコンテンツを構成するデータの追加、修正、削除、公開設定など、コンテンツデータを管理する機能が必要になります。 - 問い合わせ管理機能
ユーザーからの問い合わせ情報を管理する機能が必要になります。 - お知らせ・通知の配信機能
必要な情報をお知らせしたり、メールマガジンを配信したりするなど、メールなどの手段で会員にメッセージを配信する機能が必要になります。
このような機能は、どのような会員サイトであっても一般的に必要となります。
上記に加え、会員サイトに独自の付加価値となる機能を搭載したり、オリジナリティあるこだわったデザインや操作性を実現したりすることが求められます。また、管理システムに独自のバックオフィス業務フローに合わせた機能を実装することも必要になります。
会員サイトを作成する方法
会員サイトを作成する方法には大きく分けて4つの方法があります。
スクラッチ開発を用いた方法
自社で会員サイトをゼロから設計・開発する方法です。自社でゼロからサイトを構築するため、何の制約もなく、オリジナリティのある理想的な会員サイトを自由に構築することが可能です。ただし、会員サイトの設計・開発および運用には、専門的な技術知識と経験が必要になります。また、ゼロからの構築となるため、会員サイトの構築完了までに長い期間を要することや、開発コストが高くなるというデメリットもあります。
CMSを用いた方法
WordPressなどのCMSツールを利用して会員サイトを構築する方法です。CMSツールとは、コンテンツを構成するデータを管理することを主目的としたツールです。WordPressのように無料で使用可能なCMSツールに会員サイト化に必要なプラグインを導入することで、開発コストを抑えながら会員サイトを構築できます。
プラグインは豊富にありますが、カスタマイズ性には制限があるため、独自の複雑な要件を満たせない場合があったり、高度な機能は実現できない場合があったりというデメリットもあります。
ASPを用いた方法
ASP(Application Service Provider)が提供する会員管理や会員認証といったサービスを利用して会員サイトを構築する方法です。ASPが提供する豊富なサービスを利用して、初期コストをおさえて短期間で簡単に会員サイトの構築が可能です。
また、サーバーの保守や運用をASPに任せられることもメリットです。一方、自由度やカスタマイズ性には制限があり、オリジナリティあるデザインが実現できない場合があったり、独自の複雑な要件を満たせない場合があったりというデメリットもあります。
ローコード開発プラットフォームを用いた方法
ローコード開発プラットフォームが提供する会員管理機能を利用して会員サイトを構築する方法です。ローコード開発プラットフォームが提供する標準機能を利用することで、簡単に会員サイトの構築が可能です。
また、ローコード開発がもたらすカスタマイズ性の高さにより、オリジナリティあるデザインを実現し、独自の複雑な要件を満たすことが可能です。一方、費用体系がユーザー数やデータ量などによるライセンスベース課金である場合が多く、大規模サイトでは運用コストが高くなる可能性があります。
ローコード開発プラットフォームで構築するという選択肢
ローコード開発プラットフォームが提供する会員管理機能を利用して、会員サイトを構築する方法があります。ローコード開発プラットフォームが提供する標準機能を利用することで、管理画面をはじめとする会員サイトに一般的に必要となる機能の作り込みは最小限に抑えられます。
また、ローコード開発がもたらすカスタマイズ性の高さにより、独自の付加価値となる機能を搭載したり、オリジナリティあるデザインや操作性を実現したりすることに注力できます。加えて、ワークフローなどといった複雑なバックオフィス業務要件をカスタマイズにより満たせます。
iPLAssは会員管理機能を提供するローコード開発プラットフォームのひとつです。iPLAssを利用することで会員サイトを効率よく、メリハリをつけて会員サイトの構築が可能です。
また、iPLAssの費用体系はユーザー数やデータ量などによるライセンスベース課金ではなく、サーバーベース課金です。会員数や管理者数が増加してもライセンス数には影響がなく、高収益のビジネスを実現することができます。
まとめ
本記事では、会員サイトを構築するのは大変なのかと題して、会員サイトの構築にあたって必要な機能、構築方法について解説しました。会員サイトの構築難易度は、会員サイトの規模や搭載する機能によって異なります。構築したい会員サイトの特性を考慮して必要な機能を取捨選択しながら、適切な構築方法を選択することが重要です。
当サイトでは、ノーコード開発ツールやローコード開発プラットフォームを利用し、業務システムの開発を効率化したいエンジニアの方や、会員サイト構築などの新規事業の目的を達成したい方へ、ダウンロード資料をご用意しております。ぜひ資料をご覧いただき、ご活用ください。