AIモダナイゼーションサービス for iPLAss

電通総研が開発したオープンソースのローコード開発プラットフォーム「iPLAss(アイプラス)」と、モンスターラボの生成AI活用のレガシーシステム刷新サービス「CodeRebuild AI(コードリビルド AI)」を組み合わせることで、企業の課題となっているブラックボックス化したレガシーシステムの分析・可視化から、モダナイゼーションの提案、そしてローコードを活用した実装・運用保守までを一貫して支援します。

概要

電通総研がレガシーシステムの課題を抽出し、AIを用いて現状を可視化。システムのあるべき姿の導出をご支援します。あるべき姿を実現するポイントは、ローコード開発基盤の活用です。ビジネス拡大に応じて迅速に追加開発を行ったり、長期的なメンテナンス性を確保できます。

レガシーシステムを最新化する際によくある課題

モダナイゼーションのハードルとして以下が挙げられます。

  • システムの仕様書が存在しない。
  • システムがブラックボックス化している。
  • システムの採用技術が古く専門人材の確保が困難である。
  • システムの設計書が不完全だったり、更新が行われていない。多様なファイル形式が混在している。
  • レガシーシステムのコードをルールベースで変換したが、古いプログラミング言語に最適化されたコードであるためモダンなアーキテクチャに適していない。メンテナンス性が低く、追加開発で苦労している。

サービスの特長

1. 生成AIによるレガシーシステムの分析・可視化

「CodeRebuild AI」は、生成AIを活用してレガシーシステムのソースコードを分析・置換し、仕様書の生成工数を短縮します。また、ブラックボックス化したシステムの構造を可視化することで、従来の手法と比較して解析期間を短縮し、コスト削減と迅速な移行を実現します。

2.モダナイゼーションの専門家による最適化

レガシーシステムから「iPLAss」の基盤を用いた新システムへの移行において、生成AIによる自動変換だけでなく、モダナイゼーションの専門家がアーキテクチャや業務ロジック、「CodeRebuild AI」が生成したコードや仕様書などを最適化します。これにより、単なる既存システムの焼き直しではなく、現在のビジネス要件に適した機能性とユーザビリティを持つシステムを実現します。

3. ローコード開発によるレガシーシステムの効率的な刷新

「CodeRebuild AI」で生成したコードを、「iPLAss」のようなオープンソースのローコード開発基盤に適用することで、特定の事業者やプラットフォームに依存しない透明性の高いシステム構築が可能です。これにより、システム開発の工数削減やメンテナンス性の向上、技術者不足の解消に貢献します。また、お客様の業種や要件に応じて最適な開発基盤やプラットフォーム、業務パッケージを柔軟に選定できるため、具体的なアーキテクチャを描きながら持続可能なサービス基盤の構築が可能です。

支援の一例

STEP.1 課題把握

電通総研がお客様の現状の業務、モダナイゼーションで実現したい業務をヒアリングします。その上で、現行システムの複雑化、肥大化などどんな点が課題となっているか抽出します。

STEP.2 現状分析・最適化

Code Rebuild AIにより、ソースコードからシステムの仕様書を出力し、見える化します。
新システムとして現行踏襲する箇所、刷新する箇所をお客様とともに整理。あるべき仕様を具体化します。出力された設計書・ソースコードは、あるべき仕様に則って、専門のエンジニアが最適化していきます。

STEP.3 最新化・継続運用

ローコード開発プラットフォームでシステムを再構築します。Code Rebuild AIでは、iPLAssに取り込み可能な設計情報(メタデータ※)やソースコードが出力可能です。フルスクラッチをベースとしたモダナイゼーションよりも、効率的に再構築を進めることができます。
また、システムの特性に沿って、時には複数のプラットフォームを組み合わせて最適な形でシステムをご提供します。新システムのリリース後は、保守・運用サービスもご提供可能です。

※ メタデータはXML形式で表現されるiPLAssの設計情報です。データベース定義や画面構成などを表し、この情報からアプリケーションが自動構成されます。